こんにちは。
戸田市笹目町の惣右衛門公園そばの、みしまデンタルクリニックです。
「乳歯のむし歯は、そのうち抜けるから治療しなくても大丈夫」と思ってはいませんか?
じつは治療しないで放置してしまうと、お子さんの将来にさまざまな悪影響を及ぼすことがあります。
今日は、乳歯のむし歯についてお話しします。
乳歯はむし歯になりやすい
そもそも乳歯は永久歯に比べて、とてもむし歯になりやすいのです。
乳歯は歯質がやわらかく、むし歯菌が出す酸に弱いためです。さらに奥歯の溝が深く汚れが溜まりやすい、再石灰化(修復)する力も弱いなど、あらゆる点でむし歯に弱いのが特徴です。
しかも、乳歯は歯の外側のエナメル質や象牙質が永久歯の半分ほどの厚みしかありません。そのため、一度むし歯になるとあっという間に歯の神経まで達して、痛みを発症してしまいます。
乳歯が担っている大切な4つの役割
乳歯が生えそろうのは2歳から3歳頃です。その後、6歳から12歳頃にかけて永久歯に順に生え変わっていきます。
乳歯はその数年の寿命の間に、おもに4つの大きな役割を担っています。
①しっかり噛んで、成長に必要な栄養を吸収できるようにする
②顎の発育を促して、顔の形を整える
③正しい発音を助ける
④永久歯が正しい場所に生えてくるのを助ける
乳歯がむし歯になると、これらの役目がしっかり果たせなくなるため、将来的にも影響が出てきてしまいます。
乳歯のむし歯が及ぼす悪影響とは
乳歯のむし歯を放置した場合の悪影響を、具体的に見ていきましょう。
・顎や身体の発育を阻害する
乳歯がむし歯になると、お子さんは痛みから無意識にその歯を庇うようになります。すると、顎の発育が偏ってしまったり、成長に必要な栄養吸収が妨げられたり、うまく発音できないなどの問題が起こりやすくなります。
・永久歯のむし歯リスクが高まる
むし歯は細菌による感染症です。乳歯にむし歯があれば口内の細菌も増えているため、当然ながら次に生えてくる永久歯のむし歯リスクも高まります。乳歯のむし歯が歯髄にまで達している場合には、その下で待機している永久歯の形成を阻害して、歯の変色を起こすケースもあります。
・永久歯の歯並びが悪くなる
乳歯は永久歯が生えるためのスペースを確保する役割があります。むし歯によって乳歯が早くに抜けてしまうと、両隣の歯が寄ってくるため永久歯の生えるスペースがなくなり、歯並びが乱れる原因になります。
まとめ
お子さんが痛い思いをしないため、そして将来のためにも「むし歯かな?」と思ったら、できるだけ早めに受診してあげましょう。
みしまデンタルクリニックでは、お子さんのむし歯予防・治療にも力を入れています。