こんにちは。
戸田市笹目町の惣右衛門公園そばの、みしまデンタルクリニックです。
お忙しい日々のなかで、定期検診の時間を捻出するのはたいへんですよね。わかります。それでも、当院では患者さまのために半年に一度は定期検診を受けていただくことをおすすめしています。
今日は、なぜ定期検診が大切なのか、受けないとどうなるのかについてお話しします。
歯は一度でも削ってしまうと脆くなる
「むし歯になったら治療をすればいいや」と思ってはいませんか?
むし歯は治療を受けたとしても、すべて問題解決というわけではありません。あまり知られていませんが、歯は一度でも削ってしまうと強度を失って脆くなるためです。残念なことに、歯は治療をすればするほどむし歯リスクが高まり、寿命が縮まってしまうのです。
「治療」から「予防」へ意識転換を
治療を繰り返していけば、いずれ歯を失うことになるでしょう。だからこそ、「治療」ではなく「予防」へと意識を変えていただきたいのです。
歯科医療における「予防」とは、ご自宅でのブラッシングなどのセルフケア、そして歯科医院での定期検診とクリーニングなど、むし歯や歯周病にさせないためのケアのことです。
とくに定期検診は、ブラッシング指導を受けられたり、病気の早期発見に繋がるなど大きな予防効果があります。
定期検診を受けている人ほど残存歯が多い
日本では、まだまだ「歯医者は痛くなってから行くところ」という考えの方が見受けられます。しかし、歯科先進国スウェーデンでは、歯科医院で定期検診を受ける習慣が根付いており、子どもの受診率はなんと100%、大人でも70%を超えています。
この差は高齢になったときの残存歯に大きな差を生んでいます。
70歳の平均残存歯で比較すると、日本では16.5本、スウェーデンでは21本になっています。
定期検診を受けている人ほど生涯医療費が少ない
定期検診を受けている人ほど、残存歯が多いことはお話ししました。
さらに残存歯が多い方ほど、年間にかかる医療費が少ないことがわかっています。残存歯が4本以下の人と、20本以上の人を比較すると、残存歯が多い人は年間医療費が17万円以上も少ないという結果が出ています。
しっかり噛めることで胃腸への負担が軽くなる、脳への血流が増えて認知症を予防するなど、歯はさまざまな面で健康の土台となっているのです。また歯周病を予防することで、糖尿病や心筋梗塞、誤嚥性肺炎、骨粗鬆症などの全身疾患のリスクも軽減することができます。
まとめ
数カ月に1度の定期検診をおろそかにすれば、将来的に歯を失ったり、病気になったりして、高額な医療費や長い治療期間を要することになるかもしれません。
当院の患者さまには、定期検診で歯と健康を守り、生涯にわたり経済的・時間的に大いに「トク」をしていただきたいと思います。